アジアビジネス体験記 – 【インドネシア】衝撃を与えたバリ島の爆弾テロ事件

 約20年前のことです。当時、私はコンピューター周辺機器メーカーでアジア・太平洋地域の営業・マーケティング責任者でした。コンピューター周辺機器を販売する代理店の開拓は、各国で順調に進み20社を超えるようになりました。この頃には二年に一度、全代理店を招待して代理店会を開催していました。

 2002年の代理店会はインドネシアのバリ島で10月21日から25日に計画しました。それに合わせて各国の参加者のフライトの調整、宿泊や食事の予約、代理店会のプレゼン資料の準備など、開催日の10日前には殆ど準備を終えていました。残る仕事は、最終の調整と飛行機に乗るだけという段階でした。バリ島で爆弾テロ事件が発生したのは10月12日でした。その被害は甚大で世界中に衝撃を与え、代理店会も中止となりました。もし代理店会を開催している時に、爆弾テロ事件が発生していたら大変なことになっていました。また、爆弾テロ事件で犠牲になった方々のご冥福をお祈りしました。

(画像: インドネシア代理店の会社設立45周年記念のイベント)