アジアビジネス体験記 – 【台湾】日本と中国に強いパイプを持つビジネスパートナー 

 私はアジアのビジネスに関わるようになって約30年になりますが、台湾を悪く言う人に出会ったことがありません。最初に台湾を訪問したのは1993年です。バイクがとても多く車の合間を縫うように走っていました。台北市内では地下鉄工事などが行われており、急ピッチでインフラの整備が進み活気が溢れていました。また、台湾の街並みや人々の様子を観察しながらとても親しみを感じました。

 多くの台湾企業が日本と中国に強いパイプを持っています。実際、私が以前働いていたIT 企業では、台湾の会社が窓口となり中国での生産をマネジメントすることもありました。日本企業が中国企業と直接の取引をすることが容易でない場合もあります。台湾企業が仲介することでコミュニケーションが円滑になり信頼関係を高める効果も期待できます。台湾は地政学的にも重要な役割を果たしています。

(画像: 台湾台北市)