私は前職でシンガポールの現地法人をマネジメントするために6年程滞在した経験があります。シンガポールが素晴らしいと感じたのは、国策が明確であり政治家や官僚が優秀であることです。
シンガポールは国土が狭く人口も570万人程度で小国と言えます。国家の戦略が劣っていると国の繁栄は期待できません。国土を拡張するために沿岸部の埋め立てをしますが、その土砂は海外から輸入します。また、水源を確保するためマレーシアから水を輸入しています。そして経済の発展のために海外から優秀な人材を招聘しています。
シンガポール政府は人材の育成にも積極的です。優秀な人材にはエリート教育を施し、国家をリードしシンガポールの産業を牽引する官僚として育成しています。また、シンガポールの政治家や官僚の給与が桁違いに高いことをご存知の方はあまり多くないかも知れません。国のために働き生活も十分すぎる程に保証される仕組みは、有能な政府を作ることに役立っているようです。
(画像:シンガポール)